親戚付き合いが苦手

昔から、親戚付き合いが苦手である。

年1回合うか合わないかぐらいの、仲良くない人間に対して親戚という関係ってだけで、なんか距離が近いって感じがいやだった。

 

子供のころからそういう気持ちはあった。正月とか親戚が集まる場に行くとなぜがおじさんとかは自分にお年玉という金銭を渡してくれた、なんでこんな年1回合うぐらいの自分とは関係ないクソガキにお金をくれるのだろうと不思議に思い、多少怖かった。

 

最近私から見て大叔母に当たる人が来た、あとその大叔母の娘と孫も来た。母親が少し前に離婚して、母親は一人っ子なので親戚はいないと思ってた、私にとっては盲点の親戚だった。

 

そんな親戚とフライボード(水上バイクから噴出される水を、ホースを通してボードの下部から噴射し、その水圧によって空に浮くやつ)をやりに山中湖まで行った。そんな初対面の人とこんなマリンスポーツやるなんて普通に考えたらおかしい、しかし親戚という関係はその疑問を取っ払ってしまうのだ。

 

多少後悔しながら、山中湖まで行き、フライボードの準備をする。いつもの私だったらすっごくウキウキしているのに母親と親戚の前だとやはり恥ずかしいのか、すかしてしまう。そしてすかしたままフライボードをし、すかしたまま車で帰った。まあフライボードは楽しかった。

 

帰りに違う親戚の家に行こう、といわれた。今日だけでもう十分すぎるぐらいに親戚を味わったのにさらにまた違う親戚と合うのか勘弁してくれ、と心の中で思ったが、口には出せるわけがない。

 

山中湖から車で20分、親戚の家に到着し、80歳ぐらいの女性の親戚とあった、また知らない人だ。その親戚は1人で暮らしているらしく、私たちが訪ねたら喜んでいた。その親戚は私を知っていたらしくて、あってすぐに私の名前を呼んだ。これは申し訳ないと思い私は覚えてるふりをした。

 

その日の夜、親戚一同の夕食に呼ばれたので参加した。そこに行ったら知らない人(親戚)が2人増えていた。1人は50代ぐらいの男性、もう1人は私と同じぐらいの歳(20代)の男性だった。初めに言ったが私はこれまで親戚なんていないと思ってたのに、今日だけで6人の親戚と出会っているこの現状は私にはなかなかショックなものであった。

開口一番「どちら様ですか?」なんて聞けない私はまた知ってるふりをしながら夕食に参加した。

 

その夕食には私から見て母、祖母、祖父、大叔母、大叔母の娘、大叔母の孫、身元不明の親戚2人がいた。私以外の親戚で話が盛り上がっていたので別に気まずくはなかった。私と同じぐらいの歳の親戚がほかの親戚と仲が良くて、単純に尊敬してしまった。

 

こんな感じで私は親戚付き合いが苦手である。しかしこれからも親戚付き合いから逃げずに戦っていきたいと思う。